世界最大級のエレクトロニクスショー「IFA」(毎年秋、ドイツ・ベルリンで開催)のプレイベント、グローバル・プレスカンファレンスが今年は香港で開催。世界中から300人を超えるジャーナリストが参加している。 またグローバル・プレスカンファレンスに続いて20日からは、IFAにとってアジア初進出となる姉妹イベント「CE China」が中国・深センにて開幕する。そこで、今回は開催地である中国メディアの皆さんに協力を得て、中国のスマホ事情を聞いてみた。■人気アプリやウェアラブル端末の潮流は?<取材に協力してくれたジャーナリスト(写真左から2人目から)>・QUIN LI氏(雑誌 DigitalSpace)・SHARON SHEN氏(オンラインメディア www.cnmo.com)--- 中国での最近のスマホ人気はいかがですか。LI氏:年代を問わず、若い人からお年寄りまで広く注目されています。若い人の多くは新しいアプリなどファッショナブルなことに興味を持ちながら使っているようです。--- どんなアプリが流行っていますか。LI氏:ソーシャルアプリではWeChat(微信)やQQ Chatが人気です。エクササイズ系のアプリもユーザーが増えています。--- スマホ単体でエクササイズに使っているのでしょうか。LI氏:いえ、スマートウォッチやスマートバンドと併用するケースが多いと思います。--- スマートウォッチといえば、Apple Watchは中国の方々にはどのように受け入れられていますか。LI氏:とても高級な製品として、若い人たちを中心に注目されています。でも、一方でスマートウォッチ自体は中国でも多くのメーカーから製品が発売されて、はじめの頃は飛びつく人も大勢いたのですが、使い続けるうちに特に便利なものではないと見限る人も増えているようです。でも、最近ではまたモバイルペイメントや公共交通のチケット代わりに、スマートウォッチやブレスレットタイプのウェアラブルの利便性が見直されています。■若者からの支持を集める新興スマホメーカー--- いま中国で人気の高いスマホのブランドを教えてください。SHEN氏:iPhoneとサムスンのAndroidスマホがトップを争っていて、第2グループにシャオミやOPPO、ファーウェイが付けている感じです。第2グループのブランドは、それぞれターゲットにしている顧客層が違うので、うまくすみ分けていると思います。--- それぞれどんなユーザー層を獲得しているのでしょうか。SHEN氏:例えばOPPOや、ほかにもVIVOといったブランドが若者層に人気があります。ファーウェイはより広範なユーザー層を捕まえています。シャオミは低価格で押して、人気を獲得しています。第2グループのブランドは中国でもトップクラスの大都市である北京と上海以外の都市でのプロモーションに力を入れていて、中心部以外に住む生活者から高い人気を得ているのが特徴ではないでしょうか。--- 中国では今後スマホまわりのテクノロジーや製品がどのように発展を遂げると思いますか。LI氏:スマホが普及するほど、またホームアプライアンスとつながってIoTのチェーンが広がるほどにセキュリティ管理の問題が重視されてくると思います。それだけ多くの人々が関心を寄せることは間違いありません。--- ありがとうございました。 今回の取材はRBB TODAYから申し込んだものだったが、我々からの質問のあとには、中国メディアのお二人からも、日本のスマホ事情について“逆取材”。同様に、日本で人気のメーカーやスマホのセキュリティ意識などについて、答えさせてもらった。
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