IoT向けのLTEモデムチップセットについては、電源利用効率を上げるための「Power Save Mode (PSM)」にスポットを当てる。1キロバイト程度のデータを1日に1回、十数秒ほど起動してネットワーク送信するだけで事足りるようなIoTデバイスに組み込んだ場合、単3電池2本でおよそ10年以上のバッテリーライフが実現できるという。
年内に始まるとされている、LTEの上り方向の通信を高速化するためのキャリアアグリゲーション技術や通信の変調方式を16QAMから64QAMに変えて一時的に送れるデータ量を大きくする技術が出展されている。加えてクアルコムでは上り回線のデータを圧縮して伝送する「Uplink Data Compression(UDP)」の技術についても訴求。最大50%の圧縮率を実現することで、約2倍の伝送効率アップにつながるというものだ。