クアルコムはAndroidスマートフォンのプロセッサではグローバルスタンダードのメーカー。Androidスマートフォンのうち40%前後がクアルコムのSnapdragon(スナップドラゴン)というプロセッサを搭載していると見られている。PCやスマートフォンのプロセッサ(半導体)を開発しているメーカーはメジャーなところだけでも十数社ある中で、市場をほぼ独占しているとみてよい。
業界では知らない人はいないほどメジャーな企業だが、エンタープライズ向けであり市場トップの余裕からか、これまであまり派手なプロモーションはおこなっていない。そのクアルコムが、12月5日から7日の3日間、ハワイ マウイ島のビーチリゾートホテルを会場にしてプレスカンファレンスを開催。27カ国300人以上の報道関係者およびアナリストが参加した。

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まさに満を持してのプレスカンファレンスだが、場所がビーチリゾートというのも力の入れ方を感じる。学会や展示会でも、リゾート地の会議場やホテルを使うことはある。ハワイではオアフ島のコンベンションセンターを利用した国際会議は有名だが、マウイ島のビーチリゾートでのプレスカンファレンスは、知っている範囲のIT業界ではあまりない。時期的には、家族同伴でそのままクリスマス休暇がとれるようになっている。学会やカンファレンスをバケーションシーズンにあわせて、その週末はリゾートで家族サービスというのは、欧米ではめずらしくないパターンだ。