クアルコムは、このコンセプトを835を搭載したASUS、HPの製品で実現させた。レノボも835を使用した同様なPCを発売する予定だという。次のモデルであるSnapdragon845では、さらに対応ベンダーを増やしていくという。
PCがスマートフォンのようになるというのは、クアルコムだけが主張しているわけではない。
今回のイベントの基調講演ではマイクロソフトのEVP(エクゼクティブバイスプレジデント)が登壇し、Windows 10におけるSnapdragonプラットフォームの推進にコミットする発表をおこなっている。マイクロソフトにとってインテルやAMD以外のプロセッサ、とくに4G、5G対応に強みがあるクアルコムのチップは歓迎ということだろう。そのAMDは、プロセッサメーカーだが、クアルコムと提携し、今回のイベントで自社のRAIZENというチップにSnapdragonを搭載し、通信チップ内蔵のプロセッサを開発すると発表している。

さらに、米国の通信事業者であるスプリントはCOOが登壇し、来る5G時代にはSnapdoragnとWindows 10を組み合わせたPCは重要な存在だとスピーチした。ゲストはこれだけではない。サムスンからは社長(Dr. ES Jung氏)が登壇。中国シャオミのCEO(Lei Jun氏)もSnapdragon 845搭載スマートフォンの計画を発表した。

クアルコムは、835、845といった通信チップ内蔵プロセッサを、カーナビ、ゲーム、AI、画像処理、カメラなどIoT機器全般に広げていく考えだ。