日本HPは31日、auのVoLTEに対応したWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「HP Elite x3」に関する製品説明会を開催した。法人向けに9月5日より販売を開始する。販売価格は税抜77,800円から。 説明会の最後には質疑応答の時間が設けられ、日本HP 執行役員の九嶋俊一氏が記者団の質問に回答した。--- 海外版のHP Elite x3は、デュアルSIMカードに対応している。国内版がデュアルSIMに対応する予定は?九嶋氏「このバージョンではシングルSIMで販売する。今後の製品については検討したい。当面はシングルで展開していく予定でいる」--- どのような利用層を狙っていくか。九嶋氏「いま法人のお客さまと蜜にお話をさせていただいている。スマートフォンをビジネスに導入して3、4年が経つというお客様は、その問題点、コスト効果なども見えてきている。Windows 10 Mobileを導入することで、いま抱えている課題を解決できるかも知れない。つまり、現在のデバイス環境のリプレースとしてHP Elite x3を検討される。短期的には、こうしたお客さまの需要が増えると期待している。このほか、働き方を改革していきたい、ITの使い方を変えていきたい、と考えて導入を検討されるお客さまもいる。こちらは今日、明日にでも導入するということではないと認識している」 このあと、KDDI 取締役執行役員常務 ソリューション事業本部長の東海林崇氏が囲み取材に応じた。--- 目標の販売台数は?東海林氏「法人でWindows 10 Mobileを売るのは初めて。お客様の反応をみて考えたいというのが本音」--- 販売すると発表してから、どのような反応があった?東海林氏「これまで、こちらでもスペックをきちんとご説明できていなかった部分がある。お客さまは、”従来の製品の延長線上にある端末”としか認識されていない。今回の製品は相当なスペックで、これを見て初めて反応されるのではないか。KDDIとしても音声通話と通信速度に関して、法人向けに精度を上げてチューニングしてきた。とても良いものに出来上がっている」--- どのような所からの引き合いが期待できるか。東海林氏「コスト削減をしながら、社内環境を改善したいと思われている企業。例えば音声系のシステムなら、従来のレガシーシステムからSkype for Businessにそっくり切り替えられる。するとデバイスの数が減らせるし、確実にコストを削減できる。社内のシステムはWindowで作られている。Windows 10 Mobileなら親和性が高いため、踏ん切りもつきやすい。したがって社内のITシステムを変革したい、と考えておられる企業の方がターゲットになる」--- 法人向けの主力製品として扱っていく?東海林氏「法人もコンシューマと同じで、日本のお客さまはiOS端末がお好き。お客さまが自由に選べる選択肢も提供したい。社内システムとの連携、Windows製品との連携を考えておられるIT部門の人には、HP Elite x3を薦める」