デンソーとNTTドコモは2月22日、高度運転支援および自動運転技術の実現に向け、LTEや次世代移動通信システム5Gを利用した車両制御システムの研究開発を協力して進めることに合意したと発表した。デンソーは、自動車と信号機などのインフラ、および自動車同士をつなげる車両通信技術の研究開発に取り組み、通信を利用した車両制御技術の評価・実験や、車載器の開発などを行ってきた。一方、ドコモは自動車と歩行者を含む、自動車とあらゆるものをつなげる通信にLTEや5Gを応用する車両通信の研究開発に取り組んできた。今回の研究開発は、デンソーの車両制御技術と、ドコモの車両通信技術を組み合わせることで、LTEや5Gを利用した車両制御技術の高度運転支援や自動運転技術への活用を目指す。具体的には、高速道路での合流や、見通しの悪い都市部交差点などでの活用を想定し、シミュレータを用いた評価や、車両を利用した実験を検討していく。車両通信にLTEや5Gを利用することで、より高品質かつ高速な通信が可能になることが期待できる。