まずEMCはストレージ専業ベンダーとしてワールドワイドで365日24時間の保守網を有している。これを「VSPEX BLUE」でも使うことができる点は大きい。また「ESRS」と呼ばれるリモートアクセス機能によって、保守員がすぐに駆けつけられない遠隔地でも、迅速に障害を検知し、一元サポートできるスキームを持っている。EVO:RAILベースのソフトウェア系の管理ツールだけでなく、ハードウェア系に特化した管理ツールとして「VSPEX BLUE Manager」も用意されている。
3つ目のアドオンは、災害対策用のレプリケーション機能「RecoverPoint for VMs」だ。バックアップはリストアしなければ使えない。しかし、特定の仮想マシンのイメージを選んで、リモートサイトに持っていき、そのまま複製して立ち上げられる。これも単体で提供している機能だが、『VSPEX BLUE』でライセンスがバンドルされており、マーケットからダウンロードして無償で利用できる。
「RecoverPoint for VMsの仮想アプライアンスを複数分立てて、各ノード間で負荷バランスをとったり、どれかが落ちても他のアプライアンスで継続したレプリケーションが可能で、また重複排除機能も効きます。これらは、VMwareのレプリケーションにはない機能です」(三保氏)