ディズニー/ピクサーの最新フルCGアニメーション映画『インサイド・ヘッド』で、これまでの予告編や画像に何度も登場しながら実態が謎に包まれていた、“思い出ボール”の詳細が明らかになった。 『インサイド・ヘッド』は、ヨロコビ、イカリ、ムカムカ、ビビリ、カナシミの“5つの感情たち”が活躍する、頭の中を舞台にした冒険ファンタジー作品。今までの予告編でも登場し、映画の中で重要な位置を占めると想像されるものの1つに、“思い出ボール”がある。この正式名称が明かされるのは今回が初めて。加えて、「映画の中で非常に大切な役割を持つアイテム」であるという。 映画の中で、主人公・少女ライリーの思い出は、その思い出が生まれたときの感情と一緒に、このボールの形で頭の中に保管される。“思い出ボール”は一日の終わりに、感情たちのいる司令部からここに運ばれ、そして記憶として保管されることになる。ここは複雑に入り組んだ迷路のような場所で、「ここには脳のような雰囲気がある。脳のように折り重なっているので、大量な記憶を収めることができる」と解説されている。 この“思い出ボール”は、企画当初、別の形をしていたという。今作でプロダクションデザイナーを務めたラルフ・エグルストンは、“思い出ボール”のアイデアについて「最初はジャムの瓶のようなものに詰める予定だった。しかし、どうも頭の中という感じがしなかった。そこで、記憶をほとんど一滴の水のような感じで扱ったら面白いのではないかと思った。ただし固形として」と語っている。ピート・ドクター監督もそのアイデアを気に入ったといい、製作の過程で球形が選ばれたことが明かされた。 『インサイド・ヘッド』は、7月18日に日本全国で公開される。