ディズニー映画『白雪姫』のスペシャル・ミュージカル・イベントが、3月12日に開催。プレミアム吹替版の豪華キャスト陣が一堂に会し、一夜限りのパフォーマンスを披露した。
この日、ステージにまず登場したのは白雪姫役の吉柳咲良。先日行われた『白雪姫』スペシャル歌唱イベントで、白雪姫を演じるレイチェル・ゼグラーと共演して歌唱を行った吉柳だが、その時の心境について「本物だ!と思ってすごく感動して嬉しかったです。パワフルでとてもキラキラした方だったんですけど、身長がわたしとそんなに変わらなくて、小柄なのにどこからあのパワーが出てくるのかと思いました。2人での歌唱では緊張して震えていたんですけど、レイチェルさんが手を繋いだりハグしてくださって、本当に優しくて素敵な方でした」と振り返った。
次に、ステージが“7人のこびと”が暮らす家に入り込み、吉柳が「口笛ふいて働こう」を生歌唱。そして吉柳の呼びかけで、名曲「ハイ・ホー」に乗せて愉快に登場したのが、おこりんぼ役の津田篤宏、くしゃみ役の日野聡、てれすけ役の平川大輔、ねぼすけ役の浪川大輔だった。彼らはそれぞれのキャラクターになりきって挨拶し、「白雪姫に会いたいな~」と叫ぶ。すると邪悪な女王役を務める元宝塚歌劇団月組トップスターの月城かなとが登場し、「魔法の鏡よ この世で一番美しいのは誰?」と問いかけ、それに対して不思議な魔法の鏡役を務める諏訪部順一が答えるという一幕が繰り広げられた。
豪華キャスト陣が一堂に会したところでふたたび吉柳が登場し、劇中歌「夢に見る ~Waiting On A Wish~」を大熱唱し、会場を『白雪姫』の世界一色へと染め上げた。



続いて、本作の見どころや各キャラクターの魅力に迫るトークセッションへ。吉柳はパフォーマンスを終えて「本当に緊張したんですけど、今日は一人ではなくてみなさんがいてくださったので楽しかったです。いいパフォーマンスが届けられていたら嬉しいです」と感想を述べ、あらためて見どころについて「ミュージカル版ということですべての楽曲が素敵で、本当の優しさと美しさは何なのかを教えてくれる作品だと思います」と語った。

女王役の月城は、作品を通じて伝えたいメッセージについて「どうしても女王に感情移入してしまうんですけれども、外見の美しさや権力ってものすごく脆くて、ただそれに執着せざるを得なかった、他の人を羨ましく思う心の弱さが女王にもあったんじゃないかなと感じました。みなさんもぜひいろんな登場人物をいろんな角度から見ていただけると、新しい発見がたくさんあると思います」とコメント。それに対して魔法の鏡役・諏訪部は、役作りで注力したことを「極力いい声でしゃべるようにしました。字幕版の魔法の鏡がとても低音の響くいい声なので、オーディションのときも『なるべくいい感じの声で』という話もありました。ただ日本ではより多くの小さいお子さんにも見ていただきたいので、あまり怖くならないようにしていますので、安心して見てください」と語った。
そしておこりんぼ役の津田は、MCから「本当の美しさとは?」と振られると、「なんで俺に聞くねん!」と言いつつ、「本当の美しさはゴイゴイスーです!」とお決まりのネタを披露した。

てれすけ役の平川は7人のキャスティングの感想を聞かれると「どなたがやっていらっしゃるのか聞かされずに収録したので、みなさんと同じようにネットニュースの発表で知りました。てれすけはちょっと照れ屋さんで恥ずかしがり屋さんとしてフィーチャーされているキャラクターなので、他の“7人のこびと”とは違う部分を出せたらと思いました」と収録後にキャスト陣を知ったことを明かす。そしてくしゃみ役の日野は、「7人それぞれ個性的な特徴があるので…はっくしょん。非常に和気あいあいとした楽しいシーンがたくさんあるので、そこが見どころかなと思います」と“くしゃみ”を交えながら語った。さらに、ねぼすけ役の浪川は自身が演じるキャラクターとの共通点について「共通点はないです。仕事をしているときも遊んでいるときもすぐに寝るんで、共通点があったらまずいです(笑)でもキャラクターとしては全力で臨ませていただきました」と語り笑いを誘った。
それぞれのキャラクターの魅力を語った後、プレミアム吹替版の見どころについてのトークへ。諏訪部は「先程の吉柳さんの歌唱も素晴らしかったですが、ミュージカル版と名を打っていることからもたくさんの歌を楽しんでいただきたいと思います。一緒に歌って、お子さんも楽しめる劇場が一体になるような上映もあったらいいですよね。映像もすごく美しいので、映像も歌も楽しんでもらえたらと思います」とミュージカル版ならではの歌にフォーカス。月城は「日本語で見ることによって、いろんな人にそれぞれの角度から感情移入できると思います。1回見ただけではわからないと思うので、2回3回と見てもらいたいと思います。(キャスト陣の)今の姿と声がどうやって聞こえているのかも注目して見てもらえると嬉しいです」と魅力を語った。

そして津田は「標準語でしゃべらないといけないんですけど、僕はいつも関西弁なので『関西弁でやらしてくれ!』と監督と胸ぐらのつかみ合いになるくらいにまで話しました(笑)」と語り、会場に笑いを起こした。
