OLM DigitalはこれまでフルCG作品では『パックワールド』、『One Pair』、『Kong: King of the Apes』、『ルドルフとイッパイアッテナ』などを制作してきた。また『妖怪ウォッチ』、『ポケモン・ザ・ムービーXY』、『ベイブレードバースト』、『フューチャーカード バディファイト DDD』などのアニメーション制作にも参加している。
「要した期間は一章につき、レイアウトで16週。アニメーション(演技)は修正も含めて32週。コンポジット(撮影)やダビングなどの最終工程で16週かかっています。それぞれの作業は階段式に進行しているので、もう少しコンパクトになりますが、企画から完成までは全3章で2年弱でした」(OLM Digital /二宮侑樹)
キャラクターデザインは齋藤将嗣。斎藤氏は『楽園追放 -Expelled From Paradise-』を経たこともあり、3DCGのモデリングに配慮されたデザインを作り上げている。そのキャラクターが紡ぐ物語を描くために考え抜かれた絵作り。もはや「最新技術」という呼び名の目新しさを見るのではなく、この技術をどう活かし、作品をどう描くかにクリエイターたちの視線も集まっている。大人向けのルックをした3DCG作品には初挑戦とはいえ、OLM DigitalはCG作品で業界を大きく牽引してきた実績を持つ。その経験と試行錯誤の結晶が『CYBORG009 CALL OF JUSTICE』であるといえるだろう。 神山健治と柿本広大がOLM Digitalと共に生み出した新たな『サイボーグ009』はどのような姿をしているのか。その目で確かめてはいかがだろうか。