■カテゴリ6対応のCAで下り240Mbps超を記録! 今回発表した実証実験では、「高度化C-RAN」の屋外商用環境下において、マクロセルとスモールセルのCAで合計35MHz幅を用いて下り240Mbps超のデータ通信に成功。CAは、利用する帯域幅と、端末側のカテゴリーによって最大受信速度が変動するが、同実験にはカテゴリー6の端末が使用された。カテゴリー6の端末の場合、周波数帯域40MHz幅を使えば最大で下り300Mbpsという通信速度を実現できる。ただし、現状でドコモが商用環境で運用できる周波数の組み合わせは最大で35MHz幅。まだまだFOMAユーザーも多い中でそのすべてをLTEに使える地域は多くなく、「標準的には20MHz+10MHzや15MHz+15MHzといったかたちで合計30MHz幅(下り最大225Mbps)の運用になってくる」(前原氏)という。 報道陣にも同一条件化での実験が公開されたが、その際はあいにくの雨天で試験端末を少し基地局から離れた場所に置いたため、下り最大235Mbps前後がピークの数字であった。それでもアベレージで230Mbps近い数字を出しており、速度と安定性において十分なポテンシャルが感じられた。その他、「高度化C-RAN」環境下でCA対応端末と非対応端末を移動させ、いかにハンドオーバーによる影響が少なくなるかをみせるデモや、同時に大容量の動画をダウンロードし、CA対応端末がどの程度素早くダウンロードを完了させるかといったデモが実演された。■今後もカテゴリーアップして、高速・大容量を目指す 「高度化C-RAN」を適用したドコモの「LTE-A」ネットワークは、いよいよこの3月から提供が開始される。まだ具体的な提供エリアは明らかにされていないが、まずはやはり人が多く、高トラフィックの場所から順次提供される見込み。今後は、「ピーク速度の競争について様々な議論はあるが、この数値が上がることで、確実にユーザー体験は上がっていく。今後もさらにカテゴリーアップしていく」(尾上氏)と、さらなる高速化を目指していく方針を示した。直近では、昨年末に割当てられた3.5GHz帯(40MHz幅)も運用を開始する。さらに、尾上氏は、「複数の技術を組み合わせることで良いシステムになるという高度化C-RANのコンセプトは5Gにもつながっていく。現状、カバレッジが低くなるためホットスポット的な用途が想定されている部分を覆したい。たとえば高度化C-RANとマッシブMIMOの組み合わせで、高い周波数帯でも遠くに届く安定したシステムが作れるのではないか」と、5Gネットワークも見据えた展望を語った。モバイルネットワークは今後どういった進化をみせるのか、まずは3月に始まるドコモのLTE-Aに期待したい。
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