トリップアドバイザーは11日、訪日外国人旅行者、いわゆる「インバウンド」市場に関する調査結果を発表した。同社が運営するホテル・旅行クチコミサイトにおいて、日本での宿泊ページへのアクセス状況をベースに、訪日意欲が高いと思われる国を集計した。 それによると、アクセス数が多かった国トップ3は米国、中国、台湾。一方、前年比で見たアクセス数の増加率がもっとも高かった国トップ3は、フィリピン、ベトナム、カナダとなった。なお、過去1年間で宿泊施設のクチコミをもっとも多く投稿したのは、米国、オーストラリア、イギリス、シンガポール、中国の旅行者だった。 特に伸長率で見ると、フィリピンは前年比85%増と大きな伸びを見せ、高い訪日意欲が明らかとなった。そのほかアジア太平洋地域の新興国では、ベトナムも68%増、マレーシアも52%増と上位に並ぶ。フィリピンとベトナムは、本年9月にビザ発給の大幅緩和も外務省から発表されているため、その影響もある模様。 都道府県別で、もっとも多く検索されたのは東京都と大阪府。宿泊施設の評価では、京都府のホテルや旅館が5段階中平均4.17ともっとも高いクチコミ評価を獲得している。■日本の宿泊施設情報へのアクセスがもっとも多かった国 トップ10順位 / 国名1位 米国2位 中国3位 台湾4位 オーストラリア5位 シンガポール6位 イギリス7位 カナダ8位 韓国9位 マレーシア10位 フランス■前年比で日本への注目がもっとも高くなった国 トップ10順位 / 国名 / 対前年アクセス増加率1位 フィリピン 85%2位 ベトナム 68%3位 カナダ 66%4位 マレーシア 52%5位 米国 34%6位 スウェーデン 33%7位 シンガポール 31%8位 ノルウェー 29%9位 オーストラリア 27%10位 イギリス 27%■外国人旅行者にもっとも検索された都道府県トップ10とクチコミ評価の平均順位 / 検索された都道府県 / その都道府県に存在する宿泊施設が獲得したクチコミ評価平均値1位 東京都 4.08点2位 大阪府 3.96点3位 京都府 4.17点4位 沖縄県 4.05点5位 神奈川県 3.94点6位 長野県 4.07点7位 福岡県 3.91点8位 千葉県 3.89点9位 北海道 4.01点10位 愛知県 3.83点