凸版印刷は1月29日、NFC対応スマートフォンに向け、非接触ICクレジットを発行する商用サービスを、日本で初めて開始したと発表した。すでに、オリエントコーポレーション(オリコ)の「Orico Mobile Visa payWave」に2013年12月に採用され、運用が行われている。 凸版印刷では、非接触ICクレジットや電子マネー、会員証などの機能をNFC対応スマートフォンに発行するサービス「TOPPAN SP-TSM」を提供しており、新サービスは、この「TOPPAN SP-TSM」を利用したものとなる。NFC対応スマートフォンの電話番号を特定する固有ID番号が入ったICカード(UICC)内へ、クレジットカード会社に代わって、ネットワークを通してクレジットデータを配信・管理するものだ。 クレジットカード会社から受け取ったデータを元に凸版印刷がICデータを生成。非接触ICクレジット発行データに加工し、NFC対応スマートフォンのUICCに、ネットワークを通して安全に書き込む。これにより、ユーザーは対応アプリをインストールすることで、スマホをかざすだけでの決済が可能となる。 今後は、クレジットカード会社のカード会員に対し、クーポンなど優待情報の配信や、GPS機能を組み合わせた加盟店への送客などを可能とするCRMソリューションなど、広く決済関連ソリューションを拡販し、2018年までに関連サービスを含め100億円の売上を目指す。
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