文藝春秋は10日、今年一年でダウンロード数(販売数)の多かった電子書籍のランキング「2013年度 文藝春秋電子書籍売上ベスト10」を発表した。 1・2位は、池井戸潤の『オレたちバブル入行組』(1位)、『オレたち花のバブル組』(2位)と、今年大ヒットしたテレビドラマ「半沢直樹」(TBS系)の原作が独占。また、池井戸作品は4位にも『シャイロックの子供たち』がランクインした。 池井戸作品は他社作品含めて初の電子化。同じく司馬遼太郎の長編作品として初の本格電子化となった『竜馬がゆく』も3位にランクインした。 一方、5位の『64(ロクヨン)』(横山秀夫)は、単行本からの電子化。そのほか、20位以内には単行本からの電子化作品や同時発売作品も複数あり、『藝人春秋』(水道橋博士)、『アップル帝国の正体』(後藤直義、森川潤)等がランクインしている。 また、7位の『旅行者の朝食』(米原万里)は、“電子発”のベストセラー。Kindleストアで大きく取り上げられたことで、同ストアのランキング上位の常連となり、総合ランキングにも入って来た。 そのほか、6位『その日のまえに』(重松清)、8位『まほろ駅前多田便利軒』(三浦しをん)、9位『聞く力 心をひらく35のヒント』(阿川佐和子)、10位『死神の精度』(伊坂幸太郎)は既刊本ながら、今年も売れ続け、ランクインした。 DL数1位の『オレたちバブル入行組』は、7万DLを越えており、年内には8万DLに届く見込み。文春の電子書籍全体の売上高は昨年同期の約6倍になっており、電子書籍市場の拡大をうかがわせる結果となった。同社は来年の目標として、未電子化作品の電子化や、紙と電子の同時発売を増やすことなどを柱に、さらなる売上増を目指すとしている。 なお、文藝春秋は、コミックス、ライトノベルを持っていない版元であり、上記ランキングは『文字の電子書籍の動向』がリアルに分かるランキングとなっている。
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