――LTE 980では日に30MBという総量規制がありますが、想定しているユーザー層や利用シーンについて教えてください。田端氏:我々が行った調査では、スマートフォンやタブレットのユーザーは、通勤・通学途中によく利用していることがわかりました。また、利用しているアプリもメールやLINEなど、必要なパケット消費が比較的少ないものがほとんどです。1日30MB以上の帯域を必要とするユーザーは全体の20%くらいでした。残りの80%の人は非常にライトなユーザーといえるのです。私自身も消費しているパケットを調べてみたのですが、1日20MBもあれば十分でした。土日に地図アプリなどを見てちょっと多かったという日を調べても40MBに届くかといった具合です。30MBという基準はこのような調査結果から設定されました。岡本氏:この調査では、MVNOによる低価格SIMを利用しているユーザーは、年齢でいうと30代から50代の男性、比較的ITリテラシーの高い層であるということもわかりました。先ほど通勤・通学での利用が多いという話がありましたが、その人々の利用シーンを考えて総量規制の30MBを超えた場合の帯域制限期間を、その日で終わるようにしました。その日に使いすぎて制限をかけられても、翌日には再び普通に使えるのです。翌週、翌月まで規制が解除されないといったことはありません。――ユーザー視点でサービスを考えた場合、採算やビジネスとしての課題も多いのではないかと思います。LTE 980を実現するにあたって苦労した点などありますか。岡本氏:LTE 980以前のサービスでは、申し込むと1週間後くらいに商品(SIMカード)が届き、利用できるようになるという形態が基本でした。業務プロセスもこの流れを前提としたものになっていましたが、今回は、申し込んだら翌日にはサービスを使えるようにしたいという想いがありました。これを実現するには、業務プロセスから流通まで、新しい仕組みを作らなければならなかったのが苦労した点のひとつです。翌日お客様が利用できる環境を実現するため、新たにAmazonの販売ルートを開拓しました。幸いにも、Amazonとしても品質や信頼性をアピールできるNTT Comのサービスをラインナップできるということを評価してもらい、良いパートナーシップを築くことができました。――そして4月のサービスインとなったわけですね。しかしそこから1ヵ月ほどで、帯域制限時の通信速度を上げたり、3G対応やnanoSIM対応などの機能強化を行っています。この理由は何ですか。郷田氏:サービスを開始してからすぐに、お客様のいろいろな声が聞こえてきました。3Gで使えないのか、100kbpsの制限は厳しい、といったものです。実際の要望に応えられなければ、お客様視点のサービスと言えないのではないかと思います。サービスイン直後だろうとそうでなかろうと、改善できるところは、少しでも早く改善していく。そのため早々に機能強化を行いました。田端氏:担当者だけでなく、上司もWebでの評判やAmazonのレビューなどをよく見ていてくれており、改善サイクルがうまく回ったのも素早い対応につながったと思います。新村氏:さまざまな意見を聞きつつ、改善や改良についてじっくり戦略をたてて、完成した製品やバージョンアップを提供するという考え方も重要ですが、動きの速いモバイル市場では、素早い改善サイクルを回す方がよい場合もあります。今回の機能強化はまさにそれで、今後もこの動きは続けていくつもりです。
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