モバイルワールドコングレス2013(MWC 2013。バルセロナ、2月25〜28日)では、NFC:近距離無線通信技術の、広範囲なデモンストレーションと体験、「NFC Experience」が行なわれる。MWC会場や市内で、NFCを用いた様々なサービスが提供される。 OSとしてAndroid 4以上、BlackBerry 7.1、Windows Phone 8のいずれかを搭載した携帯端末は、「NFC Badge」を利用できる。これでMWC会場の入場時に、写真入りIDをいちいち見せる必要がなくなる。 またソニー・モバイル・コミュニケーションより、サイフ機能付き『Xperia T』3500台が貸し出される。端末にはあらかじめ15ユーロがチャージされており、買い物やサービスの料金支払いにNFCを利用出来る。市内1万6000ヵ所、タクシー1000台で、NFCを使える。 さらにWMC出展者を対象に「NFC Challenge」が開催される。スタンドに出展されたNFC関連のアプリ、製品、サービス、ソリューションなどを覆面審査員が評価する。結果は27日に発表される。 GSMAはバルセロナを「Mobile World Capital」とする構想でMWCを開催しており、体験エリアを市内にも広げた「NFC Experience」は、そういった構想の一環だろう。