KDDI、KDDI研究所、ジュピターテレコムは6日、フルハイビジョン、スーパーハイビジョン(4K、8K)の超高精細映像を高圧縮して、同時に伝送することが可能な映像圧縮符号化方式を開発し、CATV網を利用した伝送実験に世界で初めて成功したことを発表した。 従来の同時配信では、フルハイビジョン(1920画素×1080ライン)で1チャンネル、スーパーハイビジョンの4K(3840画素×2160ライン)で2チャンネル、8K(7680画素×4320ライン)で5チャンネルの帯域が必要とされていた。今回開発された新方式では、従来比約1/2となる4チャンネル分の帯域で、フルハイビジョン映像とスーパーハイビジョンの4K映像、8K映像の同時配信を可能とした。ちなみにCATVでは、1ch(6MHz帯域幅)あたり、38.88Mbps(256QAM利用時)の情報レートを有している。 これにより、既存のCATVサービス(放送・電話・インターネット)へ影響することなくフルハイビジョン、スーパーハイビジョンの超高精細映像を配信することが可能となる見込み。 なお、今回開発された映像圧縮符号化方式は、超高精細映像において特に効果的に働く符号化機能を新たに導入した独自方式とのこと。圧縮性能は、H.264方式、最新の国際標準であるHEVC方式よりも優れているという。