デモ5では、NECが「企業・事業者のクラウドに合わせて、クラウドマネージャとOpenFlowを連携させるSDNソリューション」を紹介。これは、ユーザーの利用シーンによって、クラウドマネージャをチョイスできるもので、ハイレベルな運用環境を実現したい企業・事業者(プライベートクラウド)向けに、同社の統合管理ソフトウェア「WebSAM」を利用。WebSAMからサーバやストレージと同時にOpenFlowネットワークを管理するケースだ。もう1つは、カスタマイズをしたい事業者(パブリッククラウド)向けに、オープンソースのIaaS基盤構築「OpenStack」から管理するケース。実際のデモではNECブースからOpenFlow ShowCaseに接続し、それぞれ別のOpenFlowコントローラとスイッチ(UNIVERGE PF6400+PF5240、Trema+Open v Switch)で制御。デモのコンセプトは、プライベートクラウドで環境を構築しながら、もしリソースが不足したら、パブリッククラウド側のリソースを動的に確保するというものだ。
デモ6とデモ7は、他のデモよりもスケールが大きなユースケースになっていた。デモ6のほうはデータセンター間の接続を想定したもの。ジュニパーネットワークスが「OpenFlowとMPLSVPN機能を活用したデータセンター間接続」のデモを実施。データセンター間の接続方法として、同社のエッジルータ「MX80」にJunos SDKを導入することでOpenFlow化を実現し、OpenFlowコントローラ/スイッチとMPLS L2 Pseudo wire(Ethernet over MPLS)をハイブリッドで動作させることで、広域ネットワークとの連携を提案していた。