ソフトバンクモバイルは22日、「LTE-Advanced」に向けた「複数基地局間協調伝送方式(ECO-LTE)」の無線通信システムについて、東京都のお台場においてフィールド実証実験を開始した。そのために実験試験局の本免許を取得したことも発表した。 「基地局間協調伝送技術(CoMP)」については、次世代の移動通信システムの規格である「LTE-Advanced」の主要技術の1つとして、3GPPで標準化が進められている。ソフトバンクモバイルでは、通信品質を大幅に改善する技術として、「複数基地局間協調伝送方式」の実証実験を、基地局とダークファイバでつなぐ“光張り出し方式”の基地局構成ですでに実施している。 今回の実験は、光張り出し方式ではなく、一般的なIPネットワーク上で規定された基地局間インターフェイス(X2インターフェイス)を利用した「複数基地局間協調伝送方式」で実証実験を行う。「X2インターフェイス」を用いることで、分散設置された基地局に対応できることや、ダークファイバが利用できない基地局に対応できるなど、汎用的な方式として商用サービスに利用できる見込みだ。実験期間は5月22日~2015年3月31日。