2機種をラインアップし、予想実売価格として、液晶ディスプレイ部とナビゲーション部が1D+1Dメインユニットタイプの「AVIC-VH99HUD」は320,000円前後、同2Dメインユニットタイプの「AVIC-ZH99HUD」は300,000円前後。
同製品は、7型液晶ディスプレイ搭載のAV一体型HDDカーナビシステム。「AR HUDユニット」(型番:ND-HUD1)を同梱し、運転席上部にあるサンバイザー取り付け部を利用して同ユニットを設置。運転中のドライバーの視線に重なり合うように、フロントガラスにナビ情報を表示する。
表示方法はRGBレーザーを光源とし、フルカラーで表示。ドライバーの眼からフロントガラス越しに前方約3mの位置に約37型画面相当(90×30cm)の大きさで表示する。これにより、通常のカーナビの液晶ディスプレイを利用する際と比較し、運転中の視線を大きく移動することなく、また、遠近の焦点合わせを軽減する形で、ナビ情報を把握できる。
なお、AR情報をフロントガラスの前方に映し出すヘッドアップディスプレイとして、また、レーザーを使った車載用ヘッドアップディスプレイとして5月8日現在、世界初をうたう(同社調べ)。
AR表示機能として「AR HUDビュー」機能を搭載し、目的地までのルート情報や車間距離などを表示することが可能。「HUDハイウェイモード」では高速道路情報を、「HUDマップモード」の際には自車位置周辺地図などを表示できる。
「クルーズスカウターユニット」(型番:ND-CS2)も同梱されており、同ユニットに搭載するカメラを併用した「AR スカウターモード」を利用可能。カメラで速度標識を検知してして表示するほか、前方車両を捕捉する「ターゲットスコープ」により車間距離の表示にも対応。フラつき走行時に注意をうながす「レーン移動検知表示」(高速道路走行時のみ)や、前方車両の発進を認識してわかりやすい表示や効果音でドライバーにアナウンスする「前方車両発進検知表示」など各種機能を備えた。
そのほかの特長として、通信機能が使用できる「データ通信専用通信モジュール」同梱(NTT ドコモのFOMAサービスを利用して購入から3年間は無料で通信機能が使用可能)。この通信機能を使い、駐車場の混雑情報を更新して表示する「パーキングウォッチャー」機能を搭載。地図にない道路を実際に走行することで、地図上に道路を自動生成する「ロードクリエイター」機能を備え、作成した道路は次回のルート探索時の探索・誘導対象にすることができる。
また、最大3年間追加料金なしで最新の地図データに更新することが可能。更新方法は、専用パソコンソフト「ナビスタジオ(サイバーナビ用)」を使ってSDカードを経由するか、あるいは、通信モジュールを介した更新に対応する。
地デジチューナーとFM/AMラジオチューナー、DVDプレーヤー機能を搭載。「AR HUDユニット」と本体の接続はBluetooth2.1+EDRによるワイヤレス。本体サイズ(取り付け寸法)は、「AVIC-VH99HUD」の液晶ディスプレイ部が幅178×高さ50×奥行き165mm、ナビゲーション部が幅178×高さ50×奥行き151mm。「AVIC-ZH99HUD」は幅178×高さ100×奥行き167mm。
なお、「クルーズスカウターユニット」や「AR HUDユニット」を同梱しないモデル(5月下旬発売)もラインアップ。また、「クルーズスカウターユニット」(型番:ND-CS2)や「AR HUDユニット」(型番:ND-HUD1)の単体オプション(7月下旬発売)なども用意する。