IDC Japanは26日、プリンタ/MFP(複合機等)の2011年第3四半期(7~9月期)国内市場動向を発表した。レーザー分野が回復したことで、インクジェット/レーザー/MFPのいずれも前年同期比プラスを記録した。 インクジェットプリンタ製品の総出荷台数/前年同期比は118万台/9.5%増。内訳は、インクジェットプリンタ(プリンタ単機能型)が19万台/5%減、インクジェットMFP(プリンタ・コピー・スキャナ機能一体型)が99万台/12.8%増で、インクジェットMFPの占める割合は2.4ポイント増の83.9%となった。 市場は、クラウド経由のプリントやスマートフォンからのダイレクトプリントが可能なネットワーク(無線LANなど)対応モデルがユーザーの関心を集め、第2四半期(4~6月期)から引き続き東日本大震災の影響が軽微なものとなった。しかし、第4四半期(10~12月期)は10月のタイ洪水被害から受ける影響が懸念される。 レーザープリンタ製品の総出荷台数/前年同期比は22万6千台/7.8%増。内訳は、カラーレーザープリンタが6万8千台/12.4%増、モノクロがレーザープリンタ15万8千台/6%増となった。市場は、第1四半期(1~3月期)から第2四半期にかけて、震災の影響もあり前年同期比マイナスを記録したが、第3四半期で回復したことになる。 レーザーMFP製品の総出荷台数/前年同期比は15万9千台/2%増となった。カラー/モノクロのいずれもレーザーMFPは、第1四半期で前年同期比がマイナスとなったが、第2四半期でプラスに転じると、第3四半期でもプラス成長を維持した。