三菱電機は17日、2010年度から2011年度の2年間で約70億円を投資し、スマートグリッドの実証実験を実施すると発表した。 自社の尼崎地区、和歌山地区、大船地区内にスマートグリッドの実証実験設備を構築。将来の送配電網を想定し、基幹系、配電系、需要家の全域にわたる「再生可能エネルギー大量導入による電力系統の変化」を総合的に分析、実証する。また実証実験を通して実証地区におけるCO2排出量を削減する。 尼崎地区(兵庫県尼崎市)では、電力需給制御、配電制御、自動検針等のシステムを構築し、電力流通システム全体を実証する。和歌山地区(和歌山県和歌山市)では、太陽光発電システム200kWを設置し 尼崎地区と通信ネットワークで結び、広域監視の実証を行う。大船地区(神奈川県鎌倉市)では、実証ハウスを建築し、各住宅関連機器をネットワークで接続して最適なエネルギー管理を実証、成果を尼崎地区へ展開する。 2010年度中に、実証実験の設備を導入、関連システムを構築し一部実験を開始。2011年度には本格的な実証実験を行い、スマートグリッド関連技術を早期に確立し、順次関連製品・システムの事業化を推進するとのこと。