三菱電機は20日、IoT技術とクラウド基盤を活用し、省エネと快適な暮らしの両面をサポートするEMS(エネルギーマネジメントシステム)サービス「DIAPLANET TOWNEMS」(ダイヤプラネット タウンイーエムエス)を6月より発売すると発表した。 同サービスは子どもから高齢者まで多くの住民が、日常の自然な行動の中でエネルギーマネジメントに参加できることをコンセプトに、野村不動産、JR西日本不動産開発、長谷工コーポレーション協力のもとで開発された。 各家庭でのEMSサービス利用の中心をテレビにすることで、家族の誰もがエネルギーマネジメントに参加しやすい環境を提供。加えてスマートフォンや共用部に設置されたデジタルサイネージにも対応させることで、宅外からのサービス利用を可能にし利便性を向上している。 電力の見える化などのエネルギーマネジメント機能に加え、防災・交通・地域情報の表示や共用施設の予約、電子回覧板などの住民サービスも提供可能。例えば共用施設を利用する際に家庭のテレビから予約し、自宅の鍵で共用施設の施錠管理を行うといった使い方が可能となる。 また、節電要請機能と地域通貨などのポイントサービスとの連携にも対応。電力需要がピークになる時間帯に、家庭での使用電力を下げるため外出するなどして節電に協力した場合に、ポイントを通常以上の比率で付与し、外出時の買い物やポイント利用での消費を促すなど、地域経済の活性化に貢献するようなサービス提供も行える。 本サービスは野村不動産、JR西日本不動産開発、長谷工コーポレーションが兵庫県尼崎市のJR塚口駅前に開発を進めている大型タウンプロジェクト「ZUTTOCITY」(2018年3月全体竣工予定)での導入が決定している。2020年までに累計50地域での販売を目指す。