日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は26日、同社製PCの東京生産10周年を記念し、昭島事業所にて記念式典を開催した。 記念式典には、日本HP 取締役 副社長執行役員 パーソナルシステムズ事業統括の岡隆史氏、昭島市 副市長の佐藤清氏、昭島市 教育委員会 教育長の木戸義夫氏、日本HP パーソナルシステムズ事業統括 PSGサプライチェーン本部 本部長兼昭島事業所長の清水直行氏らが出席した。 岡氏は、他企業がコスト削減のためにPCの生産業務を海外へ移管していた中、「日本で販売する製品に関しては日本でつくる」ことにこだわり、日本で生産するということを活かしたビジネスモデルを展開したことで、日本での生産ボリュームを拡大、10周年という節目を迎えることができたと語る。 また、PCの国内シェアについて、企業向けデスクトップPCは、国内生産を開始した1999年当時の8.6%から、2009年第二四半期時点で19.5%にまで成長。2年前から国内生産を開始した個人向けデスクトップPCは、国内生産を開始した当時の1.1%から、2009年第二四半期時点で4.5%となっており、早いペースで成長しているという。 今年は東京生産10周年であるとともに、米HPの創業70周年でもある。同社は創業当時からの理念として「グローバルシチズンシップ(良き市民に)」を掲げており、それぞれの地域に密着した事業展開や社会貢献を行っているという。今回、PC東京生産10周年記念として、昭島工場のある昭島市へPCを寄贈。また、10月1日には、昭島市内の小学校16校を対象にPC組立体験教室を開く。児童が組み上げたPCは学校に寄贈される。