大塚商会、サイオステクノロジー、ノベルおよびマイクロソフトは5日、中堅企業向けにWindowsとLinuxの混在環境を仮想化で統合するソリューション「OS統合ソリューション(仮名)」の提供で協業すると発表した。 「OS統合ソリューション(仮名)」は、WindowsとLinux双方を利用する企業のITシステムにおいて、仮想化によるハードウェア、サーバOS統合などをサポートも含め提供し、導入運用コストの約3割削減を目指すものとなる。マイクロソフトの仮想化テクノロジー「Hyper-V」と、仮想化ゲストOSとして「SUSE Linux Enterprise Server」を利用するのが特徴。具体的には、Hyper-Vによる仮想環境にSUSE Linux Enterprise ServerのゲストOS環境を構築し、WindowsとLinuxの混在環境の効率化を実現する。
4社は協力して、Hyper-VとSUSE Linux Enterprise Serverの正式サポートとパフォーマンスの最適化を行い、Microsoft System Centerファミリー製品による混在仮想化環境の一括管理などを可能にしたとのこと。これにより、WebやメールサーバにLinuxを使い、基幹業務システムでWindowsを使うといった混在環境においても効率よく管理できる見込みだ。System Center Virtual Machine Managerでは、仮想化環境の監視・維持が簡単になることに加え、春にリリースされる「System Center Operations Manger 2007 R2」と管理パックを利用することで、物理環境/仮想環境双方のWindows/Linux混在環境の一元的な管理が可能になるという。
大塚商会が導入前の事前コンサルティングから構築、サポートまで対応し、サイオス、ノベル、マイクロソフトが技術支援を行う。また、大塚商会は「SUSE Linux Enterprise Server運用支援サービス」などにより、サーバOS混在環境でも確実なサポートを提供する。提供開始は4月1日の予定。
《池本淳》