日本電気(NEC)、NECエンジニアリング、ヤマハおよび谷沢製作所の4社は7日、重さ130グラムで世界最軽量となる超小型モバイルサーバ「VI(ブイアイ)シリーズ」を活用した、現場可視化ソリューションの販売を開始した。 このソリューションでは、ウェアラブル端末としてVIシリーズを身体に装着し、内蔵カメラとイヤホンマイク、超小型モバイルサーバ・ボードを組み込んだ専用通信ヘルメット「Uメット」をかぶることで、ハンズフリーで現場の状況をリアルタイムに管理者に伝えることが可能となっている。リチウムイオン電池を携帯した場合には約4時間の駆動が可能で、無線LAN(IEEE802.11b/g)、3.5G(第3.5世代移動体通信サービス)、WiMAXなど多様な無線通信方式に対応する。 また、VIシリーズと音声・画像サーバ群、監視システムなどと組み合わせることで、建築・土木作業や鉄鋼業、重化学工業、電気・ガス・水道・鉄道・通信などのライフライン施設、データセンターなどさまざまな「現場」の作業を可視化する。作業者は、遠隔地にいる管理者・熟練者の的確な指示を受けて作業できるため、広大な敷地を持つ製鉄現場など従来はタイムリーなコミュニケーションが困難であった場所でも、安全管理や品質管理の向上が可能となる。 位置情報(GPS)機能と各種センサを連携させることにより、生産設備の保守点検や鉄道や空港でのリアルタイム監視、石油パイプラインをはじめとする屋外での危険が伴う現場でも使用可能となる。すでに社団法人 日本鉄鋼連盟では、鉄鋼の製造現場において、実証実験として、当該ソリューションと同様の内容を利用しており、現場作業員のリスクの低減を確認したという。 同ソリューションは、NECエンジニアリングが超小型モバイルサーバ「VIシリーズ」の開発を、ヤマハが音声会議用多拠点接続装置(音声MCU)の開発を各々担当し、NECがこれらをSIとしてとりまとめ、ソリューションとして提供する。「Uメット」は谷沢製作所とNEC、NECエンジニアリングの共同開発によるものとなる。「Uメット」は2009年3月より販売を開始する予定。 価格は映像配信/管理サーバ:1台、映像配信/管理用アプリケーション:1ライセンス、音声MCU:1台、超小型モバイルサーバ筐体タイプ:6台、ビューワー用PC:1台、関連SI費の基本構成で600万円(税別)〜。2009年1月から出荷を開始し、今後3年間で関連SIを含みグローバルに400億円の販売を目指すとのこと。なお本ソリューションは「C&Cユーザーフォーラム&iEXPO2008」(11日〜13日)において展示される予定だ。
【Interop Tokyo 2018】「WLX313」はヤマハ初のトライバンド対応AP!接続台数や通信の安定性が向上 2018年6月14日 ヤマハは6月13日、幕張メッセで開催中の「Interop Tokyo 2018」…