「富士通フォーラム2008」で、管理コストの削減や情報漏洩対策、内部統制強化を実現するファイル統合支援ソリューションを紹介している。これは、ファイルサーバを統合してデータを一元管理するにあたり、ポリシーに従って古いデータを安価なストレージへ自動的にアーカイブするというもの。ファイルサーバの実容量を削減して管理コストを削減するとともに、コンプライアンス対応・内部統制強化を図ることができる。 当ソリューションは、「Symantec Enterprise Vault FSA」と富士通のストレージ「ETERNUS」シリーズの組み合わせによって構築されている。特長は、「Symantec Enterprise Vault FSA」であらかじめポリシーを設定しておくことにより、データが自動的に二次ストレージへアーカイブされ、アーカイブ後もユーザー操作が変わらない点。またアーカイブ後にファイルサーバに残るのはリンク情報のみで、ファイルサーバ上の容量は1リンクファイルあたり4KB程度と小容量のため、高価なファイルサーバを増設することなく、運用コストを削減することができる。 「Symantec Enterprise Vault FSA」は、メールボックスのアーカイブで世界中に実績のある「Symantec Enterprise Vault」のファイルシステムの自動管理機能をもつ製品である。Windowsベースの日本語GUIを使って、ファイルの条件を種類やサイズ、更新/アクセス時刻などで設定したり、アーカイブするフォルダやタスク実行時間などのルールを定義できる。 二次ストレージに「ETERNUS AS500」を利用すると、アーカイブソリューションをより強化できる。まず、追記型ストレージ(WORM:Write Once Read Many)構造により、一度アーカイブされたデータをユーザーが更新できなくすることが可能。これにより、データを容易に復元できると同時に、改ざん防止や原本保証のソリューションにもなる。また、保存期間を過ぎて不要となったデータは、「Symantec Enterprise Vault FSA」で設定したポリシーに従って自動削除でき、情報漏洩対策としても効果がある。さらには、「Symantec Enterprise Vault FSA」のインデックス領域を、「ETERNUS LT250」などの大容量テープ装置にバックアップするといった障害対策を講じることも可能だ。