沖電気工業は28日、携帯電話向け「超小型DSRC無線モジュール」を開発し、歩行者の安全支援を可能とした携帯電話端末「安全携帯端末」の試作に成功した。 安全携帯端末は、超小型DSRC無線モジュールによるDSRC車々間通信システムと、GPS位置測位機能を携帯電話のGSM機能と連携させたもの。歩行者の位置を周辺車両に通知するとともに、DSRC車々間通信システムを搭載した周辺車両の位置情報を取得できる。走行車両と歩行者の距離が近く、交通事故発生の可能性が高い場合には事前に注意喚起を行い、歩行者の安全を高められる。 同社では、将来的には位置情報の変化から相手の挙動を瞬時に解析し、自分への異常接近の疑いがある場合は携帯電話側ではバイブレーション機能、車々間通信装置側では音声ガイダンス機能などを利用して、歩行者、およびドライバーに危険予防を促すことが可能としている。