大日本印刷は6日、国際規格「ISO/IEC14443 Type A」に準拠した低価格の非接触ICカードを開発したと発表した。3月より順次評価サンプルを出荷し、2007年内に発売するという。同社では、「チケット/回数券/診察券/商品券などコストが課題となる用途に向け、今までにない低価格を実現することで非接触ICカードの導入を推進していく」と発表している。 本ICカードは、コート紙による紙カードと、PETによるプラスチックカードの2タイプが用意されたもので、10万枚の紙カードの場合で単価が約50円という低価格が特徴となっている。 また、既存のMIFAREカード用ICカードリーダーライターで利用できるのに加え、将来の利用が期待されている非接触通信方式「NFC」に準拠したICカードリーダーライターでは、本カードとMIFAREカード、FeliCaカードがすべて利用できるため、電子マネーなどに利用している既存の非接触ICカードと、ポイントカードやクーポンとして発行した本カードが、同じ会員カードシステムで利用可能になるとしている。