トレンドマイクロは、グリーティングカードサービスから送られてきたメールのように偽装、ウイルスのダウンロードをおこなわせる「WORM_FRIENDGRT.A」について警告をおこなった。
トレンドマイクロは、9月30日に発見されたBugbearウイルス(WORM_BUGBEAR.A)の感染報告の拡大をうけ、これまでの警告レベルVAC-3を1段階引き上げ、VAC-2とした。VAC-2は、多数の感染報告が寄せられているウイルスや、破壊力・感染力が強いウイルスに適用される警告レベル。
トレンドマイクロは、企業ユーザ向け有償サポートサービスを強化し、既存の「トレンドマイクロ・プレミアム・サポート」を1クラスから4クラスに拡大。上位2クラスについては2時間以内の対応保証「ウイルスレスポンス・サービス・レベル・アグリーメント」を提供する。
トレンドマイクロは、2002年9月度のウイルス感染被害レポートを公表した。それによると、もっとも被害および発見件数が多かったのはWORM_KLEZ(クレズ)の1,750件。KLEZについては、7月が1,999件、8月が1,561件ということで順調に減少していたが、9月になって若干の増加となっている。
アンチウイルスベンダ各社は、Windowsのネットワークファイル共有を使って感染を広める「W32.Opaserv.Worm(シマンテック名称。別名:W32/Opaserv-A、WORM_OPASOFT.Aなど)」の感染被害が多く寄せられていることを受け、危険度レベルを引き上げて警戒を促している。
シマンテックなどアンチウイルスベンダ各社は、ワーム型ウイルスBugbearの感染が拡大しているとして、警告レベルのアップなどをおこなっている。9月30日頃に発見され、ベンダによりW32.Bugbear@mm、WORM_BUGBEAR.Aなどと呼ばれるこのウイルスは、発病すると自分自身をメールで大量送信するほか、アンチウイルスソフトやファイアウォールソフトを停止させようとする。