24日にスウェーデン・ストックホルムで開幕し、フジテレビ系列で放送された『ISU世界フィギュアスケート選手権大会2021』のショートプログラムで、紀平梨花が2位でスタートした。
来年の北京冬季五輪出場枠を懸けた同大会。初日となったこの日は女子シングルのショートプログラム。日本からは紀平を始め、坂本花織、宮原知子の3人が出場した。
初の世界女王を狙う紀平は最後の39番目で登場。得意のトリプルアクセルを華麗に舞うと、トリプル・フリップ、トリプル・トゥループのコンビネーションジャンプも成功。さらに氷上で片手側転も決めるなど圧巻の演技でフィニッシュ。最後はガッツポーズも飛び出した。
ただしトリプルアクセルとコンビネーションでのわずかな回転不足が響き79.08点。ロシアのアンナ・シェルバコワの81.00点には2点差で及ばず、2位でのスタートとなった。
紀平はインタビューで、今回の演技について「100%とはいえない」として、「いろいろなところが学びになったのでフリーに生かしたい」と抱負。さらに4回転を組み込んだというフリープログラムの構成について「1つミスが出てしまうとドドドッとミスが出てしまう」と解説した。
「まだまだ自信が持てる状況ではない」とも語る紀平。「フリーに向けて気を引き締めて、すべての行動を感謝しながらケガなく過ごせるようにしたい」と語っていた。また坂本は6位、宮原は16位だった。