これまで、数々の医療ドラマが放送されてきた同放送枠だが、薬剤師がフォーカスされるのは今回が初めて。同ドラマでは病院内にある薬剤部にて、主に患者の薬の調剤、製剤を行う“病院薬剤師”たちの知られざる舞台裏が描かれる。
石原演じる主人公は葵みどり。キャリア8年目の病院薬剤師で、「薬は患者の今後の生活につながるからこそ、その人自身を知る必要がある。それが、薬剤師にとって何より大切だ」という信念を持っている。ついつい患者に深入りして時間をかけてしまい、他の薬剤師からはもっと効率的に仕事をすべきだと叱られることも。チャームポイントのお団子ヘアを揺らしながら、患者一人一人と真摯に向き合っていく。石原が、同局ドラマで医療従事者を演じるのは、民放連ドラ初主演作『Ns'あおい』(2006年)以来14年ぶりのこと。
原作は『月刊コミックゼノン』(徳間書店)で連載中の『アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり』(荒井ママレ作)。2018年7月に連載が開始されて以来、薬科大学生の間では薬剤師の現状を知るためのバイブルとしても活用されているという。脚本を務めるのは日曜劇場『グランメゾン東京』(2019年、TBS)などを担当した黒岩勉。医療ドラマの脚本を手掛けるのは今作が初。
石原は「薬剤師の方は薬局で“お薬を渡してくださる方”という印象で、一体どういうお仕事をされているのか具体的には知りませんでした」と語りながらも、「今回ドラマのお話をいただき原作を読んで、仕事内容の大変さに驚きましたし、薬剤師は“薬で命を助ける専門家”なんだと痛感しました」と薬剤師の重要性に驚いた様子。視聴者に向けては「夢物語ではなく、きちんと現実を伝えていけたらと思います」とコメント。「実際に薬剤師として働く方にとって、“明日もがんばろう”という活力になれたらうれしいです」と意気込んでいる。
ドラマ『アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋』(フジテレビ系)は、4月スタート。