■パワフルになったスピーカーの実力を引き出す方法
iPhone 8シリーズは本体に内蔵するステレオスピーカーの設計を見直して、iPhone 7シリーズに比べて最大25%の音圧アップを実現している。スピーカーの配置は本体のフロント側FaceTime HDカメラの横と、底面Lightning端子の両どなり。本体のデザインがほとんど変わっていないので、スピーカーのポジションにも変更はないが、アンプのパワーを上げたり内部容積を広げるなどスリムなスマホならではの音質向上のためのセオリーを実践しているのだろう。

iPhone 7と並べながら、iPhone 8のスピーカーの音を確認してみる。Netflixで公開されている映画コンテンツを再生すると、セリフの聴き取りやすさや効果音の迫力がいっそう高まって、活き活きと聴こえる実感がある。Apple Musicで音楽を再生してみても鮮度が高い。
iPhoneの画面を横向きに構えると、本体ボトム側にあるスピーカーの音の出口が横向きになるので、正面を向いているトップ側のスピーカーに比べて左右の音のバランスがあと一歩に感じてしまうことがないだろうか。そんなときは本体底部側のスピーカーのまわりを手で包むようなポジションに構えてみると、音がストレートに響いてくるので試してみてほしい。でも長い映画を見るときにずっとこのポジションのまま構えているわけにはいかない。そんなときにはiPhoneをスタンドに立てて、本体底部のスピーカーを壁の近くに寄せてみると聴きやすくなる。パワーアップしたiPhone 8のサウンドが満喫できるはずだ。


■Lightning直結のイヤホンやスピーカーなどアクセサリーを試す
iPhone 7からアナログのイヤホンジャックが省略されたが、iPhone 8シリーズでも復活することはなかった。iPhone 7と同じくパッケージに同梱されている純正の「Lightning - 3.5mmヘッドフォンジャックアダプター」、またはイヤホン「EarPods with Lightning Connector」を使えば音楽リスニングには不自由しない。だが、どちらの場合もイヤホンをLightning端子に接続してしまうと、モバイルバッテリーなどを使ってiPhoneを充電しながら音楽を聴いたり、ハンズフリー通話ができなくなってしまう。
次ページ:同時に充電できるすぐれものイヤホンとは?