トヨタ自動車は8月1日、株式交換によってダイハツ工業への全額出資を完了したと明らかにした。ダイハツは完全子会社として発足し、トヨタとコンパクトカー事業や新興国を中心とした海外事業での連携をさらに強化する。株式交換ではダイハツ株1株に対しトヨタ株0.26株が割り当てられた。両社は1967年に業務提携からスタートし、98年にはトヨタが過半数を出資してダイハツを連結対象子会社としていた。2004年からは共同開発も進めるなど関係を強めてきた。完全子会社となったものの、国内外でダイハツブランドは存続する。同社は「もっといいスモールカーづくり」(三井正則社長)を強化してブランドを磨く構えだ。