何気なく置いたスマートフォンを、画面ロックが働く前に、のぞき見されるというケースがある。このとき、アプリごとにセキュリティがかかっていれば問題ないが、そうでなければ重要なデータが漏えいする可能性がある。 クラウド情報管理アプリの「Evernote」だが、サイトやノートの保存だけでなく、たとえば免許証やキャッシュカードなどのコピーを保管しておいて、いざという場合に使えるようにするというライフハックがあり、こうした使い方をしているユーザーも多い。一方でセキュリティに関しては、十分なものが用意されていなかった。 今週に入りEvernoteでは、モバイル版アプリにおいて、4桁の暗証番号を設定する機能「パスコードロック」を、全ユーザーに適用した。従来は有料版でのみ利用可能だった機能だ。現在は無料版の「Evernote ベーシック」でも利用可能となっている。 これにより、iOS・Android・Windows Phone端末では、Evernoteアプリにパスコードが設定できるようになった。なお、iOS 8以降を搭載のiOS端末では、Touch ID で Evernote のロックを解除することも可能だ。またEvernoteは、「1Password」との連携にも対応している(iOSアプリ拡張機能)ので、これを併用すれば、さらに堅牢な使い方ができるだろう。 複雑すぎないが、それだけに使いやすく一安心なパスコード機能だが、ぜひ他アプリでも設定可能になってほしいところだ。