Appleは14日未明、開発者向けカンファレンスWWDC 2016の基調講演において、iOSデバイス向けの次期基本ソフト「iOS 10」を発表した。 iPhoneを持ち上げるのみでスリープが解除できるようになったほか、ロック画面や通知画面・ウィジェットのデザインが変更、通知画面上のメッセージが返信となるなど、iPhone 6s/6s Plusで新たに搭載された新機能「3D Touch」の活用範囲が広がっている。そのほか、大きな変更点は以下の通りとなっている。■音声アシスタント「Siri」を開発者向けに開放 噂されていた通り、音声アシスタント「Siri」が開発者向けに開放された。開発者は「Siri」のSDKにアクセスが可能となり、アプリ開発の可能性が広がる。 また、これにあわせて「Siri」の知能も進化。ユーザーのやりたい事を予測できるようになった。会話内における日時情報を認識し、スケジュールを登録するよう導いてくれるなどの操作が可能になったと伝えられている。 これと似たところでは「マップ」の機能拡張APIも開発者向けに公開された。これにより、レストランの予約や料金の支払い、「Uber」による配車なども可能になる。■「QuickType」に対応 ユーザー間のメッセージに記載された情報を解析することにより、位置情報などがリコメンドされる新機能「QuickType」に対応した。■「写真」アプリの機能追加、UI変更 「写真」アプリも大幅に進化した。新しい「写真」アプリではこれまでよりも顔認識などの精度が向上し、日付や人物といった情報が自動で検出可能となった。さらに、旅行に行った記録などを1つにまとめることも可能になっている。■「Apple Music」のデザインが大幅に変更 「Apple Music」のデザインがよりシンプルになり、UIが向上した。ライブラリの一覧性が出たほか、「For You」機能ではユーザーごとにオリジナルのデイリープレイリストを作成してくれるようになった。■「HomeKit」のiOS向けアプリ「Home」登場 「HomeKit」の進化も紹介された。玄関先に人が来た際に、カメラが立ち上がって、訪問者の顔を映し出すなどの新機能も新しかったが、特に大きな変化はiOS/watchOSデバイスに向けて「Home」アプリが登場したことだろう。 「Home」アプリでは、「HomeKit」の制御が可能で、照明の調節をはじめとしたスマートホームの操作が可能となる。また、「Home」アプリではユーザー自身が家電ごとのボタンを作成することができると案内された。■「メッセージ」アプリが大幅機能向上 「メッセージ」アプリの機能進化についても多数語られた。カメラやビデオの撮影に対応したほか、「Apple Music」で気に入った楽曲のリンクを送信すれば、「メッセージ」アプリ内で再生が可能となった。ほかにも、絵文字の3倍拡張モードやスタンプの追加、手書き入力機能の追加、ダイナミックなフルスクリーンでのエフェクト機能の搭載などUI面で大きな進化が複数みられた。 この通り、大幅にUIやデザインが変化するなどした「iOS10」は、開発者向けのプレビュー版が本日配信となる。watchOSやmacOSなどと同様、パブリックベータ版の配信は7月、一般向けの公開は今秋が予定されている。
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