ここ数か月、にわかに盛り上がってきた人工知能まわりの話題。東大受験プロジェクトの成果、囲碁での人間対AI対局、PepperへのWatson搭載、自動運転車の研究の進展など、その時々でさまざまなターニングポイントになりそうな事象が起こっている。 リクルートテクノロジーズが昨年12月に発表した「2016年に世間で流行すると思うITワード」では、1位「マイナンバー」および「自動運転」、3位「ドローン」、4位「iPhone 7」、5位「AI(人工知能)」となっていたが、このランキングと比べるとかなりの躍進と思われる。 ただ、「身の周りで、すぐ手軽に使える人工知能」となると、なかなかないのが現状だ。人工知能搭載を謳っているゲーム、あるいはiPhone搭載のSiri(人工無能に近いが)といったところだろうか。そんななかゲームや音声対話の延長ではなく、ユーザーの感情や性格、状態を理解し、その時の悩みや気分に応えて、友人や秘書のようにサポートや管理をしてくれるアプリがあるという。それが「SELF」だ。 「SELF」では、ニュースや天気の通知、予定確認にはじまり、移動ログの記録、会話に基づいた日記の記録、性格診断や分析、さらには未来予測まで行うことが可能だ。いわゆる予定管理のエージェントアプリだが、人工知能を使い、ユーザーを把握することに特化しているという。 10万以上の条件分岐に対応し、多様な生活の条件に対し幅広く会話を行えるのが特徴だ。たとえば「平日の午後に家にいる」「深夜に会社にいる」といったシチュエーションを把握し、前日との行動(たとえば飲酒したなど)も踏まえて会話を行う。さらには小話も披露してくれるという。 予定管理は専用アプリのほうが便利そうだが、ライフログおよびちょっとした気分転換には、このぐらいの人工知能でもよさそうだ。というか、むしろ有能すぎる友人にビシビシ管理されるより、ちょっとゆるい雰囲気のロボットキャラ(使っていると種類が増えるらしい)のほうが、長い付き合いが出来そうだ。 アプリはiOS版が公開されており、App Storeから無料ダウンロードが可能。
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