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9.7型iPad Pro内蔵の「Apple SIM」を香港&中国で試してみた!

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香港と深セン、中国でもインターネットの普及が成熟していると思われる、二つの地域でApple SIMの威力を試した
  • 香港と深セン、中国でもインターネットの普及が成熟していると思われる、二つの地域でApple SIMの威力を試した
  • 滞在した香港のホテルでiPad Pro 9.7インチにビルトインされているApple SIMを起動
  • インターネットにつながずにデータ通信プランを追加することはできなかった
  • GigSkyのプランを選択
  • GigSkyが香港で使えるプランの内訳
  • AlwaysOnlineのプラン一覧
  • LTEが使えるが、それほど金額も安くはない
  • 結局GigSkyを選択。アカウントを登録する
■Apple SIM対応の通信キャリアが見つからない場合も

 続いて中国本土の「深セン編」をレポートするため、深センのホテルに入って香港でやった時と同じステップでApple SIMの登録を始めようとしたところ、端末をインターネットにつないで「モバイルデータ通信アカウント」の表示をしばらく待っても、「現在の地域で利用できるプランがない」という旨のアラートが表示され、使えるキャリアが出てこなかった。もしかすると、これは滞在しているこのホテルの環境が問題なのかと思って、取材先の展示会場でも試してみたのだが、やはりApple SIM対応のキャリアが表示されない。深センのような中国でもIT・通信が急成長していると言われる大都市ですら、Apple SIMがカバーできていない場所はまだ結構あるということなのかもしれない。

 購入したiPadにApple SIMという非常に便利そうな機能が組み込まれていることを知り、かなり期待して海外旅行にのぞんでみたものの、実際に使ってわかった現実とのギャップは大きかった。海外で格安SIMを調達できるかどうか、地理に不慣れだったり、言葉の問題から感じる不安をApple SIMが解消してくれそうな期待もあったが、まず最初に何とかしてインターネットにつなぐことができないと、キャリアやプランの選択へと進めないのは残念だ。

これから試す方は、空港に降り立ってすぐに無料のWi-Fiネットワークを見つけて、時間の許す限りプランの内容を吟味して、契約・開通まで済ませてしまうことをおすすめする。もっとも、ホテルまでの行き方もわかっていて地図など不要、急ぎでなければホテル到着後でも構わないが。その点、日本でも販売されているGigSkyのSIMカードでは、海外に到着してからプランを契約するまで、最初のネットワーク接続がWi-Fiの手助けなしで行えるのが有利だ。

 Apple SIM対応のプランの料金設定についてはまだ他国・地域のものを数多く並べて比較したわけではないので何とも言えないが、滞在先でプリペイドSIMを調達したり、日本国内で海外用SIMカードをあらかじめ入手する方法も選択肢にあるのなら、ほかにも通信料金を安く済ませる手立てはたくさんありそうだ。これから訪れる国や地域にApple SIM対応のキャリアがあるのか、いろいろな情報を参照しながらできる限り下調べもしておきたい。
《山本 敦》
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