NTT サービスエボリューション研究所は、22日までパシフィコ横浜で開催された「SCビジネスフェア2016」にて、丸紅テクノシステムとpdcの合同ブース内で「かざして案内サービス」の参考展示を行った。 「かざして案内サービス」は、利用者が看板や案内板などをスマートフォンで撮影することで、さまざまな情報を入手できたり、適切な言語に変更することができる訪日外国人向けサービスとなる。 同サービスのベースになるのが、NTTが開発した「アングルフリー物体検索技術」で、看板などをスマートフォンなどで撮影すると、アプリを介して、サーバー側で画像解析&照合し、画像に紐付けられた情報を案内としてを表示する。 そのため、従来のようなQRコードやバーコードなどを必要とせず、風景や料理、看板などを撮影するだけで情報が表示される。また、QRコードやバーコードよりも、認識時の撮影角度などの制限が緩いため、直近まで近付いて撮影する必要がない。このことにより、同時に複数の人が案内情報などを受け取れるため、観光地や公共施設などで案内板周辺の混雑緩和や利便性の向上が可能だ。 同サービスは、2020年の東京オリンピックに向けて、増加する訪日外国人に対し、スマートフォンやタブレットでアプリを介して利用するといった形のサービス展開を予定している。 なお、2月から羽田空港で実証実験を行い、画像認識精度の向上や案内表現などについての有用性検証を行っていくそうだ。