愛知県が中堅・中小企業を対象に「航空機生産技術者養成研修」を実施する。その受講者を8日から募集開始した。 同研修のカリキュラムは、初日が「設計」科目でCATIA_V5基本操作や航空機部品の設計、2日目が「生産技術」科目で部品・組立加工技術や作業手順書作成、最終日が「生産技術」科目の不適合処理(トラブルシュート)と「ディスカッション」科目の設計者・生産技術者とのフリーディスカッションとなる。 これらは航空機産業において設計や各種製造現場の生産技術、生産管理業務などに携わるワダエンジニアリングの研修を通じて実施される。県内の中堅・中小企業の従業員で航空機製造に関わる人材を対象とし、航空機製造人材の育成を図るのが狙いだ。 開催期間は10月28日~30日の3日間。各日とも9時~17時にワダエンジニアリング(名古屋市港区大江町)で実施される。定員は10名で、受講料は1人あたり2000円(テキスト代として研修初日に徴収)。 三菱航空機および三菱重工業がリージョナルジェット旅客機「MRJ(Mitsubishi Regional Jet)」を開発し、10月には県営名古屋空港とその周辺空域で初飛行を行う予定。こうした航空機需要の高まりと市場拡大を受けて、県では人材育成に力を入れる。