ドイツ・ベルリンで開催される「IFA 2015」のプレイベント初日となった現地時間2日、ソニーが自社のブースでプレスカンファレンスを開催した。 スマートフォンの新製品「Xperia Z5」のシリーズ3機種は、やはり注目の的になっていた。今回は、フォトレポート形式でリアルな本機に触れたインプレッションを報告しておこう。 プレスカンファレンスの壇上に立ったソニーの平井一夫社長は、デジタルカメラのαシリーズ、サイバーショットシリーズで培ってきた高度なデジタルイメージングの技術を投入したフラグシップスマートフォンとして、新しい「Xperia Z5」を紹介した。 本機だけでなく片手サイズのコンパクト機「Xperia Z5 Compact」に、世界初の4Kディスプレイを搭載するスマホとしての「Xperia Z5 Premium」もラインナップに加わることがプレゼンテーションで明らかになった際には、詰めかけたジャーナリストからどよめきのような声も聞こえてきた。 タッチアンドトライのコーナーも黒山の人だかり。海外では自分で解説しながら動画を撮ってレポートするジャーナリストも多いので、数の限られた展示機がなかなかフリーにならないのも辛いところだが、筆者も順番を待った。 はじめに「Xperia Z5」を手に取ってみた。側面のアルミフレームはさらさらとしたタッチのつや消し処理。背面にもマットな質感の「フロストガラス」が採用されているので、全体のデザインの親和性が高い。 見た目の印象がキラキラしていたXperia Z4に比べると若干落ち着いてしまった感じも受けるが、筆者としてはこれぐらい落ち着いている方が好みだ。何より本体に指紋が付いてもわかりくいのがいい。実機を手に取ることができたのがホワイトのモデルだけだったが、もし自分が買うなら深みのあるグリーンを選ぶかもしれない。 続いて「Xperia Z5 Compact」。本機もつや消しのフロストガラスに、サイドパネルは樹脂製だが、落ち着いた色合いに仕上がっている。本体が小さいので片手持ちは楽にできるが、バックパネルがやたらサラサラしているので、うっかり手から滑り落ちてしまいそうになる。 本体の保護も兼ねてケースやカバーを着用するのが良さそうだ。本体の厚みはほとんどXperia Z3 Compactと変わらない印象だ。イエローやコーラルはギラ付きを抑えたパステルな感じの色合いで好感が持てる。 最後に「Xperia Z5 Premium」を紹介しよう。本機の特徴は何と言ってもディスプレイのインパクト。4Kの精細感は大画面テレビに比べると大人しめに感じられるものの、文字のくっきり感など長時間使い込むと真価がひしひしと伝わってくるのかもしれない。 それにしてもパネルの調達の都合によるものなのだろうが、画面のサイズが5.5インチでは、Z5の5.2インチとあまり大きな差が生まれない。思い切って大画面化してしまう選択肢もありだったように改めて思う。 そして本機の魅力でもあり、反面で課題とも言えるのが外装の光沢仕上げ。特にゴールドやクロームはプレミアム感が抜群に高いのだが、裸で手に持つと指紋の付着が目立つ。最終的にはケースなどに入れて持ち歩くことになりそうだ。 何はともあれ、最上位クラスのXperiaの3機種が一度にIFAで発表されたインパクトは相当なものがあるだろう。4日から開始するブースの一般公開も賑わいそうだ。
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