イードのブースでは、同社の通信速度計測サービス「RBB TODAY SPEED TEST」から集められた月間150万件におよぶデータをクロス集計し、多角的にマッピング分析できる「RBB TODAY SPEED MAP」を紹介していた。 同社では、通信速度のデータをより活用してもらうために、企業に対するSPEED MAPの新サービスを始めるという。また企業とコンシューマ向けに、SPEED TESTの結果などをいち早く公開する新サイトを今月中にもオープンする予定。本サイトでは、トップページに、前日の最速結果(スマートフォンと固定回線)や、都道府県別の速度ランキングなどが表示される。 企業向けのSPEED MAPは、さらに多様な分析結果が表示される。SPEED MAPの地図ツールから、データの集計期間や、キャリア、回線種別、メッシュなどを設定し、「ヒートマップ表示」「メッシュ表示」「優劣表示」という3モードからマッピングできる。 たとえば「ヒートマップ表示」は、いつ、どこで、どのくらいのユーザーがSPEED TESTにアクセスし、その速度結果がどのくらいになったのか、全国の地図上でピンポイント表示される。これによって、ある地域での回線状況を詳細に知ることが可能だ。 一方「メッシュ表示」では、日本地図をメッシュ上に分割し、そのメッシュ内の回線状況を知ることができる。メッシュの長さは、地図ツールによって62.5m~10kmまで設定できるため、こちらも各エリアごとの詳細が分かる。さらに詳細情報が知りたければ、そのメッシュをクリックすると、SPEED TESTの結果が一覧として表れる仕組みだ。 また「優劣表示」は、3大キャリアごとの集計結果をマップ表示するモードで、全国のどの地域で、どのキャリアのサービスが行き届いているのかが分かる。たとえば日本全国のメッシュを表示すると、首都圏や関西圏ではソフトバンクが圧倒的に強いという結果が出るが、その一方で北海道から九州まで全国各地を見ると、auやNTTドコモが強い傾向が分かる。分析結果から各社のスタンスや戦略が垣間見れる。 このようにSPEED MAPを活用すれば、「ビジネスタイプに強いキャリアはどこか?」「5kmメッシュでは、どの地域の通信環境が充実しているのか」「電波強度の高い地域の傾向」といったことが分かるようになっており、通信環境の改善に役立ちそうだ。
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