関越自動車道のバス事故以降、居眠り運転対策やドライバーの健康管理は運送業界の課題としてのしかかっている。心電計やカメラを使ったシステムが開発・実用化されているが、もっと手軽なシステムはないだろうか。 運輸システムEXPOに出展しているデータツーリングの「体調ナビ」シリーズは、ベストやリストバンドのような拘束タイプのセンサーではなく、背もたれに取り付けたシート(クッション)がセンサーとなっており、ドライバーが着座しただけで疲労度、眠けなどの体調を調べることができる。 ドライバーが眠けや疲労を感じている状態になったら、専用の端末が音やアニメによって警告を発してくれる。逆に集中力が高い状態も知らせてくれる機能や、眠け以外でも過去に記憶された事故や危険な状態になったパターンを警告してくれる機能など、動作モードは多彩だ。センサーはシートに固定しておけば、ドライバーが面倒がってセンサーをつけない、つけ忘れを防ぐことができる。 本体にはログ機能もあり、「ヒュータコ」という専用ソフトを使えば、PCなどに情報を吸い上げ、運転中の健康状態や運行状況などをあとで解析することも可能だ。 値段が15万円ほどするといい、若干高価だが、国交省補助金制度の対象機種になっているため、半額程度の負担で導入することもできるそうだ。