かもめやは25日、次世代「島国型」ハイブリッド無人物流プラットフォーム「KAZAMIDORI(かざみどり)」の実証実験を、2017年春から開始することを発表した。 香川県高松市沖の離島において、本土からの配送物を無人航空機、無人輸送船、無人輸送車の複数の輸送手段を組み合わせて無人物流を管理するもので、日本などの狭い国土に最適な「島国型」プラットフォームの実現を目指すものとなっている。 同時に離島在住患者向けの遠隔医療と医薬品の定期配送などを目的とした遠隔医療プラットフォーム「KamomeMedical(カモメ・メディカル)」の実証実験も順次開始する。 実証実験は香川県高松市沖の離島で行われ、2017年4月以降に他の瀬戸内海の離島でも実証実験エリアを展開していく。実験の詳細については2017年1月に会見などで発表が予定されている。 実証実験を行うかもめやは、無人物流プラットフォームの開発等を目的に香川県高松市で設立された企業で、2015年1月18日に日本初の長距離(8km)海上貨物輸送実証実験に成功し、2015年9月15日には物資輸送・遠隔医療及び医薬品輸送・危機管理の3分野複合実証実験に参加し、無人機による海上物資輸送の国内最長記録(片道10km:往復20km)を達成している。 各地で進むドローンのみによる物流システムの取り組みとは異なり、「陸」「海」「空」の複数の物流手段を使って、配達先まで無人で届ける点が特徴で、既存の物流システムとは異なるアプローチで、離島や狭小地など含めて、日本の国土に適した物流のプラットフォームを実現することを目指しているとのこと。