インターネットイニシアティブ(IIJ)は19日、スマートメーターを活用したサービスを提供するためのシステム基盤「PMS(Power Metering System)サービスプラットフォーム」を、新たに開発したことを発表した。 電力小売自由化が2016年度に予定されており、多くの電力小売事業者が市場に参入すると予想されている。今回IIJでは、「PMSサービスプラットフォーム」商用化に先駆けて6月上旬より、電力小売事業者向けに、実証実験環境を無償提供する。実証実験環境では、SA-W1は実機を、SACMとPMSはクラウドサービスとして無償提供する予定。 「PMSサービスプラットフォーム」は、クラウドシステムと検針データをリアルタイム通信するアダプタ「SA-W1」、検針データを蓄積・管理するための自動検針システム「PMS」、「SA-W1」を遠隔から集中管理するマネージメントシステム「SACM(Service Adaptor Control Manager)」の3つで構成される。 「SA-W1」は、スマートメーターの標準無線通信規格「Wi-SUN対応」の通信モジュールを用いているほか、ECHONET Lite認証およびSMA認証を1月に取得している。電力小売事業者は、「PMSサービスプラットフォーム」を利用することにより、スマートメーター(Bルート)の検針データを高速かつセキュアに活用可能。