NECとオランダのIT企業であるデイコム(Dacom)は24日、デイコムの農業ICTソリューションを活用した実証実験を、ルーマニアのじゃがいも農場で共同で行ったことを発表した。 デイコムの気象センサー(気温、湿度、風速、風向き、降雨量、日照時間)と土壌センサー(水分量、地温)を農場に設置し、ビッグデータを収集・分析することで、農薬・殺虫剤などの化学薬品や、水などの資源の使用量を最適化するというもの。農家には、農作物の植え付け時期、肥料・農薬・殺虫剤など化学薬品の使用量、農業用水量、気象災害からの保護方法、収穫時期などのアドバイスが提示される。 今回の実証実験の結果、農薬・殺虫剤などの化学薬品の使用量を1ヘクタール当たり最大40%削減した。また、形状が左右対称など、高品質なじゃがいもを栽培可能なことも確認したという。今後NECとデイコムは、欧州・中東・アフリカにおける大規模経営農家を対象に、共同で本ソリューションを販売する計画だ。