NECソリューションイノベータは21日、遠隔地農業指導を可能にする「圃場(ほじょう=農園)管理システム」を開発したことを発表した。NECなどがイチゴのハウス栽培ノウハウを日本からインドに展開する「インドICHIGOプロジェクト」にて7月から稼働中とのこと。 NECは、インド農村部での雇用創出および都市部との所得格差の縮小を目的としたソーシャルビジネスのプロジェクト「インドICHIGOプロジェクト」に取り組んでいる。「圃場管理システム」は、日本のクラウドサーバを通して、インドにある複数のハウスで管理している環境データを日本から遠隔監視し、現地に適切なアドバイスを提供するシステムだ。栽培管理をIT化することで、高品質・低農薬農作物の生産性の向上を図るのが狙いとなっている。 インドの現地作業員が、センサーのデータや日々の作業記録などをタブレットに保存し、まとめてアップロードすることで、日本のクラウドサーバに圃場データを集約・管理する。これに対し、栽培ノウハウを持った日本の農業専門家が遠隔で支援することで、商品価値の高いイチゴの海外栽培を実現したという。具体的には、ハウス内の日照量、温湿度、養液や土壌のEC値/pH値、日々の育成状況の写真を専門家の目から総合的に判断し、肥料の量や空調の調整など、きめ細かな指導を行っている。
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