■サイズや形状は? こうした発売前の新製品に関する情報は、やはり端末の製造を請け負っている中国が流出源となることが多いようだ。 次期iPhoneの発売が近づくにつれ、様々な情報のリークが増えているほか、おそらくうっかりミスとも思われる製品情報がWebに流れる事故なども発生しているようだ。中国最大の通信事業者 China Telecom は、うっかり「iPhone 6」の予約ページをフライングで公開してしまい、世界中で話題となったようだ。すでにそのページは閉じられているが、掲載されていた内容によるとiPhone 5sと同様の3色のラインアップが分かる写真と、主要スペックも記載されていた。それによれば、ディスプレイサイズは4.7インチ416ppi液晶を装備、A8チップ、Touch ID、そして2100mAhバッテリーが搭載されるようだ。また、同様に中国の通信事業者 China Unicom からはiPhone 6の価格表と思われるものが流出し、4.7インチのモデルと、5.5インチのモデルの2ラインアップとなることが明らかになった。以前から2サイズのモデルがラインアップされることは様々なところで噂になっていたが、通信事業者からの情報流出ということで信憑性も高く、これで2ラインアップが存在することを裏付けた形だ。この China Unicom の流出情報によれば、4.7インチのモデルは「iPhone 6 Air」と命名されており、さらに5.5インチのほうは「iPhone 6 Pro」となっていた。 本連載の第54回で、すでに8月上旬から中国のブラックマーケットではiPhone 6の模倣品が販売されていることを報じたが、この模倣品自体がすでに完璧に近いところまで次期iPhopneの外装デザインやディスプレイサイズなどを踏襲していたようだ。およそ4.7インチのディスプレイを備えたこの端末は、従来までのiPhoneよりも一回り大きいサイズとなる。スマホディスプレイの大型化が進んでいるが、ついにアップルも今後は4.7インチクラスを主力のサイズとしていくということなのだろう。 これまでアップルは、iPhoneの理想的なサイズとして3.5インチ(iPhone4S以前)~4インチ(iPhone 5、5s/5c)、端末幅58.6mmというところにこだわってきた。握りやすく、また片手で操作した際に親指が主要なアプリアイコンに届くなどの使い勝手を最重視してきたからだ。しかし4.7インチともなると端末幅も大きくなるし、ディスプレイ上のアプリを操作する際も端末を握り直したり両手で操作するようなことになる。ディスプレイの大型化はトレンドとしても、iPhoneが大型化することは、これまで一貫してきたアップルの思想にやや反するような気がしてならない。当面、現行のiPhone 5s/5cも継続販売されることになろうから、アップルはそれにより「3サイズの端末を選択できる」というふうに言い逃れるのだろうか。 端末の内蔵メモリは16/64/128GBになるとか、従来どおりの16/32/64GBであるとか、まだまだ情報は錯綜中である。またNFCが搭載されるという噂もある。
【木暮祐一のモバイルウォッチ】第99回 これぞ、“駐車場IoT”! 駐車場検索アプリ「Smart Park」のビジネス展望とは 2016年10月20日 日頃、自動車を足代わりに使っている人には欠かせなくなりそ…