韓国人タレントが、辛い闘病生活を送っている。
2020年にお笑い芸人のパク・ソングァンと結婚したタレントのイ・ソリは去る4月2日、自身のインスタグラムを通じて、がんを患っていることを告白した。
「そろそろ私の状況について、話そうと思う」と切り出し、「退職後、自然な流れで子どもを授かる準備をしていた中、5カ月後にがんと診断された。女性特有のがんであるため、妊娠は不可能となった」と明かした。

さらに「6カ月間、手術と抗がん治療を受け、何度も救急外来に通った。今も薬を服用しながら治療を続けており、まだ子どもを授かることはできない。完治までにはまだ時間が必要で、現在もがん治療の真っただ中だ」と近況を説明した。
この投稿を受け、ネット上やコメント欄には多くの応援メッセージが寄せられている。
「6カ月」の余命宣告
病気と闘うイ・ソリだが、これまでがんを克服した芸能人も少なくない。
世界有数の映画祭を席巻した『パラサイト 半地下の家族』で、主人公の娘ギジョン役を演じた女優のパク・ソダムは、2021年12月、所属事務所ARTIST COMPANYを通じて「定期健康診断の過程で甲状腺乳頭がんと診断され、医療陣の判断により手術を受けた」と明かした。
多くのファンが心配したが、手術と療養を終え、翌年5月の「第58回百想(ペクサン)芸術大賞」で復帰を果たした。

俳優キム・ウビンは、さらに深刻だった。2017年に上咽頭がんと診断され、芸能活動を一時中断したことがある。
当時、映画『盗聴』(原題)への出演が決まっていたが、『盗聴』側は制作を中断し、キム・ウビンの完治を待つとして回復を祈った。
3年間にわたる闘病生活を乗り越えたキム・ウビンは、2024年9月に公開されたYouTubeチャンネル「可哀想な兄さんシン・ドンヨプ」に出演し、「ドラマのように病院で突然、“短ければ6カ月”と伝えられて、驚いたし怖かった」と、余命宣告を受けていたことを明かし、視聴者を驚かせた。

日本でも人気の俳優チャン・グンソクも、がんの闘病生活を乗り越えた人物の一人だ。
2024年の夏、甲状腺がんの手術と闘病を告白したチャン・グンソクは、2023年10月に診断を受けたが、当時の医療体制の逼迫による影響で手術がすぐに受けられず、7カ月後の5月に手術を行ったと説明している。
手術は6時間もかかり、「6時間の死闘に勝ったと思った」と振り返るチャン・グンソク。術後の検査でも異常はなく、転移もみられなかったという。現在は完治し、仕事やプライベートを充実させている。

辛い闘病を乗り越えた先には、再び輝く日常が待っていると信じたい。イ・ソリの復活と、すべての患者の回復を心から願うばかりだ。
(文=スポーツソウル日本版編集部)
◇パク・ソダム プロフィール
1991年9月8日生まれ。韓国芸術総合学校演劇院を卒業後、2013年に短編映画でデビュー。2015年の映画『プリースト 悪魔を葬る者』で計7つの賞を獲得し、2019年の映画『パラサイト 半地下の家族』では、ソン・ガンホ演じるキム・ギテクの娘キム・ギジョン役を熱演して「第26回全米映画俳優組合賞」映画部門キャスト賞を受賞。カンヌ国際映画祭にも出席した。2021年12月に甲状腺乳頭がんが発覚するも、手術、療養を終え、2022年5月の「第58回百想(ペクサン)芸術大賞」で復帰した。韓国芸術総合学校の同期キム・ゴウンと顔が似ていることでも有名。
◇キム・ウビン プロフィール
1989年7月16日生まれ。韓国・ソウル出身。身長188cm。2008年からファッションモデルとして活躍し、2011年にドラマ『ホワイトクリスマス』(KBS)を通じて本格的に俳優デビュー。『紳士の品格』(SBS)、『相続者たち』(SBS)、映画『技術者たち』といった多彩な映像作品に出演した。その後、2017年に上咽頭がんの診断を受けて活動を中断。闘病生活の末に2020年から芸能界に復帰し、ファンミーティングやドキュメンタリー番組のナレーションなど、活動を再開している。2022年にはドラマ『私たちのブルース』、映画『宇宙+人』に出演した。2015年から女優のシン・ミナと交際している。
◇チャン・グンソク プロフィール
1987年8月4日生まれ。1993年、6歳の頃に子供服のカタログモデルとして芸能界入りした。2001年に歌手BoAと共演したテレビCMで話題になり、2006年にドラマ『ファン・ジニ』に出演し知名度を確固たるものにした。同年に日本のホラー映画『着信アリ Final』に出演、2009年に放送されたドラマ『美男ですね』は日韓で熱い旋風を巻き起こし、「アジアのプリンス」の名で親しまれるように。2018年7月16日に社会服務要員として兵役を開始し、2020年5月29日に召集解除(除隊)となった。2023年にはYouTubeチャンネルを開設し、“プリンスらしからぬ”親しみやすさも反響を呼んでいる。
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