KDDIは21日、LTEネットワーク説明会を開催、日本では初となるキャリアアグリゲーションを導入すると発表した。 キャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation: CA)とは、eICICやCoMP、MIMO高度化などと並んで「LTE-Advanced」要素技術の1つ。複数の周波数帯を同時に使用することで、通信速度・品質が向上するとされる。 今回KDDIでは、800MHz帯と2.1GHz帯を10MHzずつ合計20MHzを利用したキャリアアグリゲーションにより下り最大150Mbpsを実現する。KDDIでは既に昨年10月から2.1GHz帯を20MHz使った下り最大150Mbpsのサービスを展開しているが、3Gのトラフィックが比較的少ない郊外エリアに限られていた。今回のキャリアアグリゲーションによる150Mbpsサービスは、都市部を含む全国各地で展開可能だとしている。 キャリアアグリゲーションには、基地局の調整が必要となる。対応基地局は導入時では約2500局、15年3月末には20000局を目指す。 現行のLTE対応端末では利用できず、2014年夏モデル以降のキャリアアグリゲーション対応端末が必要となる。対応端末については「スマホで、複数出る」とはしながらも具体的な端末についての言及はされなかった。